The words make the world.
人は何かを伝える時に、言葉を使い
言葉によってそれがなんなのかを理解する。
もちろん絵を書いたり、音にしたり、アーティストのようにその内に秘めたモノを
言葉ではない何かにして伝えてくる人もいて、その何かが伝わったような気がして、感動したりすることはある。
ただ野暮な話だが、ではその伝わったと思うそれがどんなモノだったかということを他人に伝えるには
言葉という”共通の概念をもったツール”に頼って伝えないとこれはまた伝わらない。
そして、それを使って伝わったと思っているその言葉も実にあいまいで全く同じように伝わっているかというとそれはわからない。
他人の痛いという言葉とわたしの痛いという言葉が同じ痛みを指しているのかどうかわからないように・・
わたしたちは深く考えたこともないあいまいな言葉の概念の中で生きているということだ。
でもまあ言葉というのは”共通の概念をもった便利なツール”なのでうまく使えるに越したことはない。
世の中にあるものは気持ち悪いほどに全部名前がついていたり、言葉で説明ができるものだ。
目に見えているもの、目に見えていないもの含め、それらは全部言葉に置き換えることができる。
誰が作ったのだろう・・
5秒だけ周りを見回して考えれば、気が遠くなるくらいに全部名前がついているはずだ。
身の回りだけでも一瞬で「え!?」と思えるほどの数の単語があると思う。
「えーと、これは電池と呼ぼう!」
「うーん、これは本と呼ぶことにしよう!」
「よし!これは犬だ!!」
とか。
そんな感じでわたしの周りは言葉であふれている。
空気やら酸素やらそういったものを入れていけば、全部言葉が隣合わせで隙間なく連続になっていることがわかる。
面倒なことをいうと、隙間があったとしても隙間という言葉で埋まっている(笑)
まずは世界は言葉でできているということを理解することだ。
忘れてはいけないのは
もれなく
自分も言葉でできている。